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ヒンデンブルグ評論(3)
本作では人為工作説の立場(そらその方が映画的には面白いから)だが、おそらくは事故だと思う。よく60人以上も助かりましたね、その方が不思議。
ダイハードのソーンバーグ、ロッキーのミッキーが出演してるのが嬉しかった。2人とも大概の役です(笑)
全長245メートル、スタジアムが3つ入るほどの大きさのヒンデンブルグ号。序盤ではニュース映像とともに飛行船の歴史=ツェッペリン伯爵が作った会社の歴史を紹介。尾翼には巨大なハーケンクロイツも描かれ、これを生で見たらナチスの偉大さに酔いしれていたかもしれないほど宣伝効果抜群だ。劇場で見たときには反ナチを皮肉を込めて歌っていたコンサートの意味も全くわからず、当時流行っていたパニックものの一環として観ていたのだと思う。
アメリカの予言者が「ヒンデンブルグがアメリカ上空で爆発する」と手紙を書いたため、ゲシュタポの警備も厳しくなり、火気を起こすものを身体検査により没収していく。今でいえばテロリストによるハイジャック防止のための措置みたいなもの。史実としての原因は謎のままだが、反ナチのレジスタンスや亡命を願う大佐の陰謀だとか、単なる静電気による発火なのか、色んな可能性を残してうまく脚色されていた。
終盤には実際の映像をも使うため白黒になるのだが、大人になった今見ると凄くいい出来栄えだ。当時の感想としては、ディザスターの迫力を感じたいだけだったために白黒に納得できなかったのですが、40年も経つととらえ方がえらく違う・・・大人になれよ!高校生だった俺。
時は1937年。
ナチス党が脅威となりつつあるものの、まだ体制への公然な批判を抑えきれていないドイツ国内。主人公Ritterは、爆破の懸念があるヒンデンブルグ号に保安官として乗船することに。
ヒンデンブルグ号のことは、ぼんやりとした記憶しかない状態で鑑賞したため、一緒に犯人探しをしている気分を味わえました。
多くの乗員に動機がある。
嫌々ゲシュタポをやっている割には、かなり鋭い観察眼をお持ちのRitter。
何でもない行動が、全て怪しく見えてくる(^^)。
飛行船の旅は、安全でさえあれば、とても優雅。到着は日単位でずれ込むので、待つ方は大変だ(^_^;)。飛行船の運転や着陸方法はとても新鮮に感じました。
1975年の作品としては綺麗なCGですし、終盤は実際の映像と上手く織り交ぜています。
ヒンデンブルグ号の一説を描いた作品。
空飛ぶ密室サスペンス風です。
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ネットからは、事故検証や各乗客のbiographyなど、多くの調査が行われたことが分かります。
船内の構造や内装は、一部を除いてかなり本物そっくりに再現されているそうです。
船長や乗組員達を除いて、実名と同じ登場人物で特筆すべきは、Edward Douglas、Werner Franz (14才のボーイ)、Joseph Späh (曲芸師)、(Emilie) Imhoff (スチュワーデス)でしょうか。有名なだけあって、外見も似せています。その他の役柄も、実在した人々を参考に脚色されています。参考程度とは言え、犯人風に仕立て上げられた人達の家族は良い気がしないでしょうが…。
実際には、2匹の犬が乗船。うち1匹はSpähのドイツシェパードでした。愛犬を見に度々船内ルールを破る行動をしていたため、Spähは事件後に疑われてしまいます。残念ながらワンちゃんは2匹とも助かりませんでした…。
“しむら けんじ”さんが気になって仕方なかった(^^)けれど、実際アジア人の乗客は居なかったとのこと。しかし、到着を待ちわびる群衆の中にもちゃんとアジア人がいて、細かい演出に感心。