富山県を舞台に、生きることを諦めかけた少女が数奇な人々との出会いを通して変わっていく姿をつづった人間ドラマ。14歳の奈良希穂は、中学に入ってからずっと1人きりで暮らしている。優しかった父は亡くなり、母も姿を消した。希穂は怒ることも泣くこともなく、毎日野菜ジュースとプリンだけを食べながら無為に過ごしている。ある日、休校日なのに登校してしまった彼女は、何かに突き動かされるように校舎の屋上へ向かう。そして飛び降りようとした瞬間、何者かが希穂の手を掴む。その女性は自分のことを「希穂とずっと一緒にいた天使」だと名乗り、希穂は彼女と一緒に“人生最期の1日”を過ごすことに。次々と現れる風変わりな人々との交流を通し、希穂の心は少しずつ揺り動かされていく。「幻の蛍」の監督・伊林侑香と脚本家・伊吹一が再タッグを組み、富山でオールロケを敢行。オーディションで抜てきされた新人俳優・中川聖菜が希穂、「真白の恋」の岩井堂聖子が自称天使を演じ、西村まさ彦、芹澤興人、中島侑香が共演。
祝日評論(2)
小品ですが、好きな作品になりました。
いくら生活費を渡されても、中学生1人で生きていくのは辛いよね〜。死にたくなるよね〜。
そこから色んな大人に出会って、自分は1人じゃないってことに気づいく中学生の再生ストーリー。
ミニマムな予算➕素人の俳優さんを主演に迎えて、ここまで完成させた監督とスタッフに拍手。
オール富山ロケだけど、別に富山じゃなくても東京でも同じストーリーが描けそう。
人生の意味を考え直したい方にお勧めな一本。