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フェアウェル さらば、哀しみのスパイ評論(3)
グレゴリエフ大佐はソ連の大きな変化が必要だと感じていて、重要機密を次々と西側に流す。その運び屋になったのがフランス人電気技師のピエール(カネ)。報酬も受け取らない大佐の人柄に徐々に惹かれていって、最重要機密であるX部隊のリストを渡されたときには本人に「亡命してくれ」とかピエールの上司に頼んだりする。しかし、自分にも危機が迫ってることに気付かず、ハラハラさせるところは見事。だけど最終的にはどんでん返しがあって、大佐以外にも協力者がいて、ピエールはその筋によってソ連国外逃亡を助けられたのだ。最後は虚しくもなるけど、本気で何かを変えようと思えば自分を犠牲にしなくちゃってことか・・・
大佐の「共産主義は理想。実現するのは難しい」という言葉は真理なのかもしれないなぁ。KGBや盗聴の恐怖があること以外は案外自由そうな描き方だったし。
スパイ映画と言えば007とかアクションものが普通だけど、この映画はアクションなし、セクシーな美女も出てこない。
しかし実話というだけあって、スパイ活動が地味(機密文書の持ちだしや受け渡しなど)なんだけど、だからこそ妙にリアル。
レーガン大統領、ミッテラン大統領にゴルバチョフまで、各国首脳のそっくりさんが出てくるサービスあり、スパイダーマンのあの人も出てきて、役者は意外と豪華!
いち早くソ連の閉塞する未来を察知し、その未来を切り開くために世界を変えようという熱い志を持ちながら、でもそのために自分は犠牲にならざるをえない、と覚悟している冷静さが本当に切なく哀しい…。
信念ってのはこういうもんだ!っていうのを見せつけられた。もう1回見たい!
演出家ってたいがい芝居うまいよね。
予習ゼロで見たが、スパイの憂鬱を新しい視線で描いていることに好感。
現実世界では、必ずしもスパイ=マッチョ&ハンサムではないのだ。
世界を変えるというのは、地味で緻密な作業の積み重ねなのだ。
革命は1日にしてならず。