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小さな町の小さな映画館 プロット 日本 06月18日 2011 台灣上映
小さな悪の華 プロット フランス 03月04日 1972 台灣上映
小さな恋のメロディ プロット イギリス 06月07日 2019 台灣上映
サンドラの小さな家 プロット アイルランド・イギリス合作 04月02日 2021 台灣上映
小さな恋のステップ プロット 韓国 02月04日 2006 台灣上映
この小さな手 プロット 日本 04月08日 2023 台灣上映
小さな中国のお針子評論(3)
ずっと気になってたので、観ました。
すごくよかったです。なんて言うか、冒頭で山水画ですか?みたいな急峻な山々が出てきて、たぶん毛沢東主席を讃えてるとおぼしき歌が流れてきただけで、あぁ、アタリだなーと分かるコレ、何なんだろう。
名作や傑作って、冒頭の20~30秒で分かる気がする。逆に言うと、名作や傑作は、冒頭の20~30秒をも無駄にしない。
青年たちは「再教育」のために山村に送られてる訳なんだけど、結局みんな目覚まし時計の恩恵を受け、バイオリン演奏を聴き、朝鮮映画の字幕が読めるからかな?鑑賞後、彼らに内容について語ってもらうという。もう、興味津々よね、文明に。
お針子が(欧州の)本の影響でブラジャーを仕立てて、それを見た祖父が危惧するシーンとか、マラリア?に罹ったルオが川に落とされたり、柳?の枝で背中ピシピシ叩かれてるのとか、可哀想なんだけどちょっと面白かった。ザ・民間療法。
まぁ街に戻ったらいくらも手に入るとは思うが、可哀想に、ルオ&マーに本を盗られたメガネ。 彼の蔵書は、魯迅とかの中国文学、バルザック、スタンダール、フローベール等の仏文学、ドストエフスキー等のロシア文学、が主だったみたいですね。
赤と黒、途中で止めてたなぁ。ボヴァリー夫人は読んだ。魯迅は、狂人日記と阿Q正伝は読んでる(20年ぐらい前だけど)
この映画を観て、やっぱバルザック読んどいた方がいいなと思い直しました。
ルオはイケメンでイケイケな感じで、マーは大人しくて優しい感じね。著者であり監督である人は、マーのモデルかな。
お針子は、中絶が可哀想。 まぁ、同意のことではあったようだけど、、 知識も手段もなさそうだもんね、、(避妊の)
彼女の出奔の理由を「(バルザックとかの影響で)女性の美しさは宝だと気付いた」みたいな文言でまとめてたけど、そうなのかな? 自分を変えるためじゃないかしら。
ともあれ、やっぱり実体験っていうのは強いですね。説得力が違う。
最近、自分のなかで和モノ(※日本文学)が続いてたんだけど、改めて向こうのものを読みたいなってなりました。読書欲が刺激された。
文革の悲喜劇と言えるが、映画はもっぱら3人の青春譚を追いながら、文化の衝突から生じる変化や作用をユーモラスに描いていく。この微苦笑的な視点がいい。あの頃はバカだった、と懐かしむ感じ。
あの頃が中国の青春時代だったのかも、と部外者としては呑気に思ったりするが、迫害を受けた人々のことを思うと笑えない。笑えないが紛れもなく現代史の1コマだ。焚書とは!
この映画のほうは、そういう点ではかなり趣が事なり、ある種ほのぼのとしています。日本の万灯流しのようなものが、中国にもあるんですね。