50% 想看,共 159
評論 | 分享
女は女である プロット フランス 02月22日 2020 台灣上映
王は踊る プロット ベルギー・フランス・ドイツ合作 07月20日 2001 台灣上映
彼女の彼は、彼女 プロット フランス 07月06日 1996 台灣上映
会議は踊る プロット ドイツ 01月01日 1900 台灣上映
彼女はパートタイムトラベラー プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
彼女は最高 プロット アメリカ 02月01日 1997 台灣上映
彼女は夢で踊る評論(9)
最近、突然のマイブームとなったストリップが題材と聞き、繰り返される公開延期のたびにがっかりしながらも、ひたすら待った。
ストリップをどう扱うのか扱えるのか、どこか心配しながら、当然期待は募った。
心配は杞憂、素晴らしかった。
ストリップという異空間の特殊なラブストーリー、ラブファンタジーではない、と感じた。
等身大の若者の恋、人を想うことの素晴らしさ、切なさ、そして残酷さ。
好きな人を想い続けること、想い続けられたかけがえのない人に、かけがえのないまわりに、かけがえのない場に感謝すること。
恋とか人を想うとかいうことの素晴らしさがど真ん中にある映画だった。
犬飼という俳優が素晴らしかった。彼の静かなたたずまいはとてもまわりを引き立てる。
彼がいることで、彼が関わる人がキラキラと光り出す。
岡村いずみ。ラストシーン、ほんとに素晴らしかった。悲しみをたたえた表情とやさしくも美しい姿が、あれこそが生命を表現するストリップの本質に迫っている気がした。
はー。またストリップに通う理由が増えてしまった。
ストリッパーを愛した男。もう、この気持ちは野郎にしか判らんと思う。
踊るシーンが本当にキレイだった。宇品側を見渡す草津側の堤防。朝日を背にしながら踊る岡村いずみが美しい。本当に切なくなる。愛おしい。ヘアが多分見えてますが、全然エロさを感じない。ただただ、オンナのカラダの美しさ。
野郎必見。低予算ローカルの典型みたいなB級邦画は、オジサン世代の郷愁やら、愛したオンナの記憶やら、もう、どっろどろになっちまった「純愛」を汚泥のごとき胸の中から引っ張りだしてくれます。サラが、とにかく愛おしい。愚かで孤独なオンナを演じる岡村いずみさんのエロ可愛いさが、堪らない。
主題歌はRadiohead の Creep。4回流れます。岡村いずみの踊りは、必見。ガチのストリップです。いや、俺、これ(ストリップと呼ばれる踊り)だけの100分でも良いんだけど... なんて事は言いっこなしで。
良かった。とっても!
でもね、ヒモのきんちゃん。悩みは「脱がすところまで、どうやって辿り着けばいいのか」なんだけど?
因みに☆は、やざわようこさんと、素晴らしいステージパフォーマンス(セルフ回転ステージ)を見せて下さった後藤いずみさんへの感謝です、二つ分ほど!
________________
8/14 広島先行上映最終日
時川監督と横山雄二さんの舞台挨拶がありました。
第一劇場の壁キスは実在するものだそうです。サラが最初にキスマークを付ける場面では壁は「真っさら」に見えますが、カメラのレンズの細工だそうです。偏光フィルターですね、多分。赤を切りに行ったんだと思いますが、劇場が取り壊されても、あの壁は残したいかなぁ。
尚、第一劇場は撮影期間中に更地になっている予定だったらしく。映画のラストショットは、更地に立ち尽くす加藤さんのはずだったとか。社長、リアルに粘ってますw
オチがわかっているだけに、2回目以降はサラのシーンの全てが切ない。「上手く生きられない」とか涙目で言われたら、そりゃあ、ねぇ。可愛い。
また、舞台挨拶ではカメラマンをされていた、前田多美さんと新佛さんにもサインして頂けてラッキーでしたが、このパンフレットのデザイン、サインのスペース無いやん!前田さんのサイン、ちっさ。前田さん、キュートな見た目通り、控え目な性格なんですね。新佛さん、裏面に頂いてしまって御免なさい😞
劇場が演目や演者の、お客さんの、スタッフの想いが積もる場所だということがよくわかります。
今ある劇場を残してくれている人々の足掻きに感謝感謝です。
上映前に特典映像つけるんだったら、館主さんご本人の姿も見たかったかな。
思うけど、描きたかったことは
まさにそういうことなんだと思う。
栄華を極めた時代も今は昔の、
寂れたストリップ劇場が舞台。
そこに行き交う男と女。当然
色恋沙汰もあるけれど、みんな
それよりもっと大きい何かを
求めている。
綺麗事だけでは済まされない
世界が舞台だからこそ、純粋な
思いを貫くことの難しさと尊さ、
貫けなくなった時の振る舞いの
大切さを教えてくれる。
踊り子さん、当たり前ですが
皆綺麗です。凄みのある美しさ
があります。
男は昔愛した女を生涯忘れない・・・
見終わった後から、じわじわ来るこの切ない感じは何だろう・・・
特に50代前後のストリップ劇場を経験した男性は切なくなるに違いない哀愁漂う映画です。