縞模様のパジャマの少年
プロット
イギリス
08月08日 2009 台灣上映
特「刀剣乱舞 花丸」 華ノ巻
プロット
日本
09月01日 2022 台灣上映
旦那様と奥様と召使い
プロット
インド
03月04日 2000 台灣上映
香華
プロット
日本
05月24日 1964 台灣上映
ギャンブルの王様
プロット
フランス
04月30日 1963 台灣上映
キネマの神様
プロット
日本
08月06日 2021 台灣上映
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花様年華評論(14)
チャンは常に訴えかけるような眼差しでチャウを見つめるのだが、彼女は必ず目をそらしてしまいます。時代背景が現代とは違う60年代、お互いのパートナーと同じように不倫することができずにいることにイライラさせられます。時代が現代だとこんなストーリーは作れませんよねぇ。
それにしてもトニー・レオンの演技力が素晴らしかった。台詞が要らないくらいに目が訴えてました。だから、エンディングも遠景じゃなくレオンをアップにするだけでもっと素晴らしい映画になったと思う。
撮り方や音楽、主役2人の感じ。
マギーチャンの衣装が素敵です。
先に不倫を始めたそれぞれの妻夫は顔を出しません。
夫を問い詰める練習、別れる練習をする場面でチャン(妻)は泣いてしまう。印象的だった。
一線は越えたくないとチャンは言っていたがその場合もやはり不倫なのだろうか?という気もした。恋してるという感じ。手を繋ぐだけだがすごく色っぽかった。
ただゆったりとして大きく何かが起きる事はないことで「長いなぁ」とか思ったり、ぼーっとしてきて「この賃貸のシステムどうなってんだろう?どこで麻雀してる?」とか「それどんな料理だろ」とか雑念が浮かんだ自分は芸術センスが無いんだと思った。笑
やっとみた「花様年華」このラジオから流れるのは、”キサス キサス キサス”その悲しい色気のある曲に心を奪われる。切ない話でどっしりと重くのしかかるが、女性の優雅な動きと、チャイナドレスの上質な生地とフォルムが目に美しく、画面から目が離せない。
30年代のラテンブームを知る人なら、耳になれた曲じゃないかと思う程の有名な曲らしい、この「キサス キサス キサス」男性の問いかけに、女性はたぶんとしか返さないという歌詞だそう。届かない思いを想像して、ますます切なくなる。
切ない気持ちを、脳内麻薬切れとさっさと片付けずに、たまには浸るのも良いかもしれない。
マギーの衣装が素敵で見惚れた。チャイナドレスの襟って結構高いんだな、首がほっそりと長いマギーは美しく着こなしていた。きれいなチャイナドレス。日本の着物みたいに季節に合わせた柄と生地感。いいな。
香港映画を見ると必ず出てくるのが食事場面。ワイワイみんなで賑やかで美味しそう。それから麻雀。見てるのが60年代の香港を舞台にした映画だからなんだろうか。
音楽のチェロもよかった。キサス・キサス・キサスも。カーウァイ監督の映画はスペイン語の歌がとても似合う。
トニー素敵。60年代の、ポマードつけた短髪ヘアスタイルに白シャツとタイが男っぷりを上げて、大人の男の色気っていうやつを教えてくれます。
タクシーの中で頭を肩にもたれかけさせて手を繋いだら気持ちはもう伝わりあってしまうに決まってる。久しぶりに大人の色気が香る恋愛ドラマを見ました。今日一日ずっとこの映画の世界に浸っていられそうです。
はっきりとした出来事を見せるのではなく、漠然とした不安や想いといった感情を場面場面に散りばめて雰囲気を作り出す手法が上手い。けだるい雰囲気の中に終始チャイナドレス姿の女が寂しさと艶かしさを感じさせ、芸術的な映像美として残る。なかなか物語が動かないうえに具体的な描写がないので退屈しそうなものだけど、感情を表す雰囲気作りが巧みなために退屈の手前で留まっている。
ところでこの当時の香港女性はチャイナドレスを日常的に着ているものなのだろうか。自分が21世紀に香港に行ったときはさっぱりいなかったが。