「向日葵の丘 1983年・夏」「朝日のあたる家」の太田隆文監督が、日本最大級の規模を誇る静岡県の袋井花火大会を舞台に、バブル最盛期にタイムスリップして家族の幸せを取り戻すべく奔走する女性を描いたヒューマンドラマ。「花とアリス」の鈴木杏が主演を務める。田舎町で暮らす30代のOL・みゆき。彼女の家族は弟の健太が交通事故で他界したことをきっかけに崩壊し、現在はみゆきが両親を支えて働く日々を送っていた。2010年の夏のある日、「夢がかなう」という明日橋を渡ったみゆきは、弟が死んだ1989年にタイムスリップしてしまう。若き日の両親や元気な弟、そしてかつての自分自身に会ったみゆきは、この時代で弟を救えば未来の家族を幸せにできるかもしれないと考えるが、その先には様々な困難が待ち受けていた。
明日にかける橋 1989年の想い出評論(8)
弟「健太」が亡くなる以前にタイムスリップしたみゆき。健太を救おうとするみゆきたちを歴史はそれを妨げようとします。様々な出来事が起こる中で、両親の本当の想いを知るみゆき。後半1時間はみゆきが健太を救いたいという願いが自分自身とリンクします。これが太田監督の映画の素晴らしいところです。本当に今年1番泣ける、そして感動する映画明日にかける橋だと思います。
是非とも全国的に公開なるといいと思う!
こんな書き方をするとろくでもない映画のようだが、不思議と鑑賞後の印象の悪くない魅力的な映画だった。
思春期の刺々しい感情とそれを冷静に振り返る共感度の高いテーマだったからだろうか。こういう映画が割と好きだ。
弟の死によって家族の形が壊れ、そのまま2010年まで駆け足で話が進む。
それまでにあった振りを使って1979年にタイムリープ…そこから何となくの流れが読めるベタなストーリーはそれなりには楽しめたけど、主人公と同年代の自分からみて高校生や世情の描写に違和感のあるところがちらほら。
1989年の小物には拘りはみえたものの背景にドカッと2014年はビビったし、脚本演出が地方自治体の自主制作みたいなレベルで辛過ぎ。エキストラは地元民かな?
どんなシガラミがあるか判らないし、予算も絡む話だから細かいことをいうのは酷かも知れないが、もう少し拘って作って欲しいものだ。