追憶の旅
プロット
イタリア
04月13日 1991 台灣上映
殺人の追憶
プロット
韓国
03月27日 2004 台灣上映
リトアニアへの旅の追憶
プロット
アメリカ
12月13日 2014 台灣上映
追憶(1973)
プロット
アメリカ
01月01日 1974 台灣上映
イコン伝説 追憶のエルミタージュ
プロット
日本
12月12日 1992 台灣上映
愛と追憶の日々
プロット
アメリカ
02月25日 1984 台灣上映
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追憶の森評論(20)
自宅にて鑑賞。原題"The Sea of Trees"。描かれるつっけんどんでシニカルな生死感とは裏腹にゆったりと流れる救済の物語が不思議にマッチしていた。舞台の青木ヶ原樹海を始め、我国の描かれ方も現実とかけ離れておらず、和を意識したと思われるBGMも悪くなかった。水墨画の様な味わいがある彩度を抑えた画面(特に夜)は、進行と共に徐々に鮮やか味を増し、ラスト近くでは木々の緑の補色に当たる赤い上着とのコントラストで、視覚的にも余韻を残す。繪面同様、幻想的なプロットも好みの分かれる処であろう。70/100点。
・少ない出番乍ら、キーとなる“ジョーン・ブレナン”のN.ワッツ、歳を重ねた等身大な役柄で魅力的に映えた。“アーサー・ブレナン”のM.マコノヒー、この人は自暴自棄な役柄がよく似合い、泣き乍ら愁いを帯びて哂う表情がとても佳い。
・渡辺謙演じる“なかむらたくみ”一人娘の“ふゆ”は良しとして、妻の“きいろ”と云うネーミングは如何なものか──そして日本人には違和感を憶えるこの名が、その儘ネタバレへと繋がる。この為、後半にA.ヨシハラ演じる“メンタル・サポート”が「それ(その名)は……」と解説しかけるのを遮るシーンがある。
・魂の再生とも呼ぶきプロットは、その癒しの過程がただ森を彷徨うだけで変わり映えしない単調な画面や起伏の乏しい展開、神秘的なだけでなくスピリチュアルにも解釈出来るオチ等は、日本国外での評価は必ずしも芳しくなく、第68回カンヌ国際映画祭での初上映後、ブーイングを持って迎えられた。
・森でのロケーションは、青木ヶ原以外でマサチューセッツ州アシュランドでも敢行された。M.マコノヒー演じる“アーサー・ブレナン”が森で最初に発見する死体──仰向けで捻じれた両手を上空に突き出した形状は『羅生門('50)』からの引用である。
・グリム童話内の『ヘンゼルトグレーテル』、霊があの世へ旅立つ際に咲く蘭、クーロンの法則等、伏線が散りばめられている。亦、何度か登場する『巴里のアメリカ人('51)』の劇中曲「天国への階段」の歌詞(訳詞)は、渡辺謙が自ら担当したらしい。
・鑑賞日:2017年2月16日(木)
・不思議な風合いの作品。
映画祭で酷評され、日本でも余り話題にならなかった記憶があるが、スピリチュアル感溢れる良作だと私は思う。
・樹海を彷徨う、マシュー・マコノヒー演じるアーサーと渡辺謙演じるタクミ。
アーサーが片道切符でアメリカから、日本に来た理由と、二人の邂逅の意味とが徐々に明かされていく過程に引き込まれる。
・不思議な緣で、アーサーと、樹海を彷徨うタクミが口にする言葉の数々が、キーワードになっている・・。
<大切な人は生きている間に、出来るだけ大切にしなければ という当たり前の事に今更ながら気付かされたダークファンタジー。>
<2016年4月29日 劇場にて鑑賞>
その理由も(自分には)そこまで共感できない。「お前とはやってらんねえよ!」と三行半の妻なのに、しかも浮気してたとか後から言うし、それで青木ヶ原までわざわざ来るか?
ただ、アメリカには青木ヶ原みたいな所謂「自殺の名所」みたいな所は国民性からして無さそうだから、外国人から見たら「自殺の名所」そのものがかなりミステリアスなんだろう。
その他のツッコミ、いきなり会った日本人が英語ペラペラなのに社内左遷されて死にたいとか、設定無理。ケンさんがなぜそーゆー設定なのかはネタバレかな。家族の名前とかも。
青木ヶ原に来る道中のタクシーが妙に古い車なのは、設定が現代ではないのか?と穏やかではなかったが、何の関係も無かった。
ラストでケンさんがそーゆー事だと分かり、「複製された男」を思いだして既視感。
死を決意して、わざわざ日本に来て、樹海に足を踏み入れた主人公・アーサー。しかしそこで、一旦は自殺をしようとしたが、死にきれず彷徨っているタクミと遭遇。
樹海の中で、精神的にギリギリに追い詰められ、死を渇望した2人が、改めて生への本能に目覚めていく。その象徴が2人で火を起こし暖を取るシーン。死への恐怖を炎と歌で必死に打ち消そうとし、それまでの経緯を語り合う。
人は、死を決意しようとする時、生に一番に縋りつくものになるのでしょうし、それが、生物としての本能なのかもしれない。
設定や内容的には,ツッコミ所はいくつもあったが、2人の演技については、アメリカ人と日本人の違いを上手く演じ、言うことはない。そして、最後のタクミの存在が、単なるサバイバル・ドラマから、温かなヒューマン・ミステリーへと彩りを添えている。
一つだけ、言いたい。ハリウッドが日本を描くと、どうしても着物の女性や日本人になりきれない東洋人役者が目に着く。今回も、日本が舞台で、渡辺謙が出演しているにもかかわらず、やはりそういうシーンがあったのが、残念。
樹海の映像と共にミステリアスに話は進む為、淡々としていて前半から飽きる人もいるだろう。
(救いは渡辺謙演じる奇妙な人物。)
しかし、日本が舞台と言ってもアメリカ映画なので話の中身の大半は回想アメリカ話である。
青木ヶ原脱出作戦と共にダラダラとアメリカ人夫婦人生を見せつけられる訳であり、アメリカ人には新鮮さを感じるかも知れないが、日本人から見ればどうかな〜?
日本らしい事を渡辺謙は語るが、どこからかネットで拾って来た様なセリフばかりですし、アメリカ人夫婦には共感もさほど持てないし、救急車事故も脚本訳わかんないし、青木ヶ原を脱出サバイバルやキャンプファイヤー場所に使うなよ。と微妙過ぎます。
エンディングの方向を何処へ持って行きたいか前半からわかっちゃうし。
奇妙で微妙な青木ヶ原の案内人、渡辺謙を観たい方はどうぞ。