METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》
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03月08日 台灣上映
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03月22日 台灣上映
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返校 言葉が消えた日評論(20)
第二次世界大戦が終わり、日本統治から脱却した台湾は、国民党政権下に入ったが、「イヌ(日本)が去って、ブタ(国民党)が来た」と人々に囁かれていた。特に、1947年の二・二八事件から1987年に戒厳令が解除されるまでの「白色テロ時代」、国民党は台湾国民に相互監視と密告を強制し、反政府勢力のあぶり出しと弾圧を徹底的に行った。
と、これだけの前知識を持って入ると、話がすんなり入ってくること、請け合いです。このシチュエーションはゲームのために空想されたものではなく、上記時代の台湾を実際に反映したものです。
台湾人が忘れてはならない負の歴史をストーリーに取り入れるという大胆な発想で大ヒットとなったホラー・ゲーム「返校」がもとです。
圧政のため学校内でも「禁書(読んではいけない本)」が当たり前な世界をおかしいと感じ、自由を求め続ける一部の先生と少数の生徒たちで秘密裏に行われる学校内の読書会。それを体制側(秘密警察)に密告したのはいったい誰か。どんな理由で密告したのか。それを謎解きしていく話。
これをホラーテイストの謎解きミステリー物として描く。ホラーは書いたようにホラーテイスト程度で自分でも耐えられるもの。ひんやりと、どうなることかと見続けるのは楽しい。
そこに描きだされるのは、残念ながら悲しい話だ。しかし、どんなことが行われてきたのかを知り、そこから抜け出そうとする動きがなぜ、どんな理由でつぶされてしまうのかを知ることは、今を生きる自分たちも、知っておくべき記憶しておくべき大切なこと。もっとも学ぶべきことは、「そうした環境下で密告しないためにはどうするか」 よりも、「こんな当たり前のことが "密告" という悲劇を生んでしまう、そんな状況を生み出したくない」 という気持ちだろう。みなが潜在的にその気持ちを持っていれば、自分の環境が "圧政" という忌むべき、きわめて不自由な状態になってしまうことを防げるのだと思う。
私たちには獣性があり、悪魔性ももっている。でも神性ももっている。
あなたは生き続けて。生きてさえいれば希望はある。生きていれば何かが起きる。誰かが生き続けて、全てを覚えておいてほしい。
夏の映画の半分くらいは、歴史からそれを思い出し学ぶ映画たちだが、本作はその中でも「エンターテインメント的で観やすく、かつ伝えてくる」いい映画だったと感じる。
「共産党のスパイ告発は、国民の義務です」
冒頭に流れるこの地域放送の声。いまはピンとこないかもしれないが、共産革命が全世界を席巻し始めた1950年前後には、戦々恐々とした民主主義国家の多くが似たような情勢にあった。いわゆる「赤狩り(Red Scare:共産主義の恐怖:共産主義者摘発公職追放活動)」に多くの民主主義国家が陥っていた。わすか70年前のことだ。戦時中日本の「(五人組という施策による)非国民狩り」等、密告により体制にあわない人たちをあぶりだす活動は、すぐにまた現れるかもしれないことを忘れないようにしよう。
「自分がこの人に政治をまかせたいと思う人に投票して選ぶ」権利をもち、「任せた人がなにを言い、なにを行ったか」を確認する権利をもつ世界が、なくなっていかないようにしたい。
まず、悪夢。禁じられた本を読書会で読むウェイ・ジョンティンが拷問、投獄されて見る悪夢かと思っていたら、そこへ優等生の先輩女子ファン・レイシンが学校から抜け出そうとするのに脱出できなくなってしまう。彼女はチャン先生に恋する乙女だったのだが、そのチャン先生は地下組織でもある読書会のリーダー的存在。ウェイと廊下でぶつかり秘密を垣間見たのに、なぜかだまっている・・・
一体どちらの目線で語ってる?と謎だらけの上に、何度も同じようなシーンを行ったり来たり。とりあえず、拷問・投獄のあたりまでの経緯なのだが、真実のシーンを小出しして徐々に核心に迫っていくという手法だ。密告者は誰?まさかみんな処刑されたの?と疑問符は続く。
ドイツ映画でも反ナチ映画が作られるようになっているし、韓国映画でも軍事独裁時代を描いた作品が増えているように、この台湾映画でも暗黒時代を鋭くえぐっていると思われる。ホラー部分そのものは怖くないのに、拷問されるシーンのほうが怖いのです。そして、最後には全体の構図がわかり、チャン先生の思いも切なく伝わってくる。忘れないよ!こんな珍しい映画があったことを・・・
ホラー苦手の自分には目をつむっている部分が多かった。
チャプター形式の進行は、現実と妄想(なのかな)の堺が不明でイマイチでした。
ただ、私の生まれる1年前の台湾が分かった事が収穫。
元々は台湾のインディーズゲームでそれを映画化(ゲームも元々原作あるのかもだけど)で
ゲームをしっかりと再現しつつも、映画としてしっかりとドラマがあり
展開も二転三転とするので没入感も強い
最後にまつ結末は切なく一見の価値はあると思う
本作はどんな味付けを目指したのかなー?
予告編を見たときはこのような作品ではなく、独裁政権下の台湾の生徒達が自由と希望を求める社会派のヒューマンドラマなのかなぁ?と。まぁそのエッセンスもあると言えばありますが、あくまでもそれは「物語の舞台」であって、サスペンスホラーの味がメインかな?なんて思ってたら本作はゲームの映画化なんですね。ふむ、ちと無理な感じが。でも、ゲームは存じ上げませんが。
まず、巧みな構成力と表現の多さ、それらを形にするための実現力、資金力(だろうなぁ)に驚きです。色んな意味で贅沢を感じる作品でした。1シーンの作り込みにかなりの労力を割いていますね。雰囲気ありますよ。で、ストーリーでサスペンスやホラーを作ると言うことではなく、表現と構成力でその演出を作ってるのはすごいですね。
ただ、ストーリーがシンプルが故に、演出でこねくり回している感じがあるんですね。妙にややこしくしているとか、時間軸を混乱させるとか、視点を変えるとか、イメージの具現化をバンバン描いて、事実ではないことで怖がらせようという「ホラー演出のみ」感を強く感じてしまったのです。
例えとしては外れてる気がしますが、シン・エヴァのマイナス宇宙展開が、終始続いている感じなんですね。「さまざまな怖さの記憶」を演出に用いて、すっごくお金と手間かけて比喩・暗喩・イメージなどの表現をしてるように見えるのです。じゃぁ、ストーリーは?って思うとかなりチープなんですね。こんな結末なら独裁政権下の自由云々なんて背景いらなかったじゃん!と。厨二が原因やん!と。
思いっきり統制されている時代にこの厨二理由ないわぁ。え?結局お前らの淡くて偏重した恋心が全ての命奪ってんのかい!と。当時の辛い思いをされていた方々、命懸けで取り組んでいた人たちへの冒涜と違う?よくそんな軽々しいことできるなぁ・・・って、物語の核がわかってからの僕の気持ちの引き潮の速さたるや。スーーーーーーです。
こんな厨二に振り回される話なら、この題材である必要なかったやん。若気の至りを思いっきり超えています。
結局。サスペンスに見えるけど、怖がらせる目的で作られたモンタージュ描写の連続で目をくらましてるにすぎないと思いますし、話がチープすぎるので一気に安っぽく見えてしまいました。
最後は郷ひろみかよ!と心で突っ込んでる自分もいましたし。正直、気持ち悪かった。お前ら、なんなん?と。
とにかく観賞後は「あー、つかれた。」です。
比喩や例えが多すぎて、話が長い人と会ってた気分ですね。
金と時間を潤沢にかけられるのも問題だな、と思った残念作でした。