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てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡評論(19)
始まりと終わりの“けんちゃん”と“ゆぅ~りちゃん”。
純粋で思いやる深い愛情の象徴。
健ちゃんの見つめる先には、誰にも負けない愛情の対象がある。
その誰にも負けない愛情の注ぐ珊瑚のためなら、どんな突拍子な行動もするし、
どんな反対にも揺るがない。
そんな 健ちゃんを支える 由莉ちゃん。
いいよ、なぁ~!
由莉ちゃんの支えが、アンナ状態でも信じて応援する強いもので・・・
そして、健ちゃんの「ありがとぉ!」の感謝が真っ直ぐに帰ってくるピュアさ。
珊瑚の産卵の撮影には、2週間も待ち続けて撮ったそうな。
CGではなく、実際に待ちに待って、撮影した珊瑚の産卵。
産卵場所は何処か解らず、1年に1回のたった20分間のことだから、
撮り損ねないように凄く大変だった。と言う。
そう知っていると、映像で観る珊瑚の産卵はすごく感動する。
由莉ちゃんの観たがる“人魚”
ちゃぁんと、健ちゃんは約束を守ったんだモンネ♪
支えた家族、友達、沖縄の海を愛する人たちの姿。
すっごく良かった。
山下達郎 の音楽も、良かったぁ。
サンゴを移植するってことは、以前田中律子さんがTVで話していたので知ってて、機会あれば僕も移植活動に参加したいなーと思っていた。
ただ潜るだけではなく、何か自分も海に恩返ししたい。そういう思いをまた起こさせてもらった。
正直、この前みたシャッター・アイランドより面白かった。
この移植の話を映像化するにあたって、話の組み立てや脚本を練り直すともっと感動するだろうな、と思った。でもある意味淡々と話が進んでいくことによって、実話としてのリアリティも出てたようにも思う。
キャスティングで決まったかな(笑顔)
「泣ける映画だったね」
上映終了後の御年配夫婦の会話。
私はというと、珍しく落涙なし。
だって、良質な感動話でなければ
映画化されるわけがないわけでして、
観るこちらも自然とハードルは上がりますよね。
パンフを事前に読んだ時点で
星4個以上の期待をしていましたから、
星4個の期待通りであれば、サプライズが
無いぶん、良い意味で感涙までは行かないものです(笑顔)
◇ ◇
岡村さん、松雪さん。
この2人を夫婦にキャスティングした時点で
成功の9割は決まったのではないでしょうか。
本当にありそうな夫婦だと現実味がありすぎて
逆に違和感が出てしまったりするものですが、
この2人って、嘘と本当の丁度境目のような
夫婦に映るんですよ。いそうでいないって言うんですか、
だからこの2人がスクリーンに映るだけでなんかファンタジーっぽく
感じさせられてしまうんです。なんか観ているだけで心が温かくなるというか
まるで沖縄の美しいサンゴ礁を海中で観ているような気持ちにさせられてしまう。
・話しは感動実話ベース
・キャスティングはパーフェクト
・監督とキャストの信頼関係もバッチリ
この3つの条件が揃えば、
よっぽど下手を打たないかぎり
つまらない作品になりようがありませんからね。
☆彡 ☆彡
“好きこそものの上手なれ”
“一人で観る夢はただの夢
みんなで見る夢はいつか現実となる“
好きなことわざと、
どなたかが本に書かれていた私の大好きな言葉ですが、
まさに、今作にピッタリな言葉ではないでしょうか。
サンゴ礁の白化現象は
報道などで耳にしていましたが、
今作を観るまで沖縄では起きていないと思っていました。
沖縄は人の手がはいらず美しい自然が守られている
そう信じていましたから。
ここにまで開発の手が伸びていようとは。
正直、この厳しい現実にはショックを受けました。
“海とサンゴと小さな奇跡”
夢をあきらめないこと
夢を信じ続ければ叶うこと
忘れかけていた
あきらめかけていた
キラキラと輝く笑顔と宝物が
ギッシリ詰め込まれた作品です。
俳優岡村隆史さんと健気に支える松雪泰子さん。
ベストカップル賞でも贈られるんじゃないかくらいに
息もピッタリでお似合いな夫婦の姿を是非ご堪能くださいませ(笑顔)
ただ、残念ながら何かそれが細切れで全体としてまとまりを欠いたような印象として残り、少し消化不良でした。
不動産屋の行動も不可解で違和感あり。
ただ、沖縄の海の素晴らしさが伝わってきたことはヨカッタ。
沖縄の方言もゆったりしていて気持ちがホンワカしました。
それに二人の女優、松雪さんと原田さんの演技はさすがですね。魅了させられました。
この映画は観る前に実話を映画化した物だと知っていたのですがハッキリ言うと岡村隆史さんが主演との事であまり期待してませんでした(笑)
どちらかと言うとお笑いのイメージが強いので・・・
ですが観始めると少年のようなピュアな心の持ち主であろう主人公の役は岡村さんでありかなぁ~と思えました!
また監督も舞台挨拶で述べてましたがこの映画は
薄口な仕上がりなので観る人によっては物足りないとか淡白すぎて・・・みたいに思うかもしれませんが実話に忠実にした為全てに飾りのない素のままを作品にしたからこそで自分はあえて飾らずに素のままを伝えてくれた事が感動して観れました。子供の台詞も本当の言葉をそのまま使ってると聴きさらにそのシーンがよみがえりました。
人は何か夢や目標に向かって行動すると犠牲になるものがあるのですがそれを支えていってくれる
家族・兄弟・友人・周りの知り合いの方々などの
愛や協力があってこそ達成されるんだなぁ~と思いました。