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オテサーネク 妄想の子供評論(8)
自分で書いておきながら上手いこと言うなとちょっと感心した。
妊娠もしてないのに異形の子を産んでしまった夫婦の悲劇が前半とすれば、後半は異形の子に絡んで同じアパートの住人の異常性がどんどん浮き彫りになっていく。
特に、前半からどこかおかしげな様子だった隣人の子アルジュビェトカが後半突然主役に躍り出て、愛らしさの影でどんどん狂気を圧し拡げていく様は、まさに恐ろしさしか感じない。
画的にはほぼホラーなのだけど、ぎりぎりファンタジーの範疇に留まっているような肌触りで、グロテスクなシーンも多いがあまり気にはならない。むしろ執拗に描かれるありきたりのはずの食事のシーンが怖かったりもする。
それにしても、原作は童話なのだそうで、映画内で原作のストーリーも説明されるのだが、このお話、元から怖いのだ。チェコの子供たちの情操教育が心配になってくるが、元々スラヴ神話自体結構恐ろしい話が多い印象なので、もうこれはそういう土地柄なのだろう。
なお、映画はオチの切れ味が鋭すぎて、暫く切られたことに気づかなかった。
どうしてだろうかわからないけど
出てくる食べ物が全てまずそうです...。
それもなにか意味があるんだと思います←わからなかったけど
おとぎ話を下敷きにしたファンタジーらしいけども、
自分の子供が普通と違ったら?
そして人を殺すような人間に育ってしまったら?
などなど色々と深読みして考えることもできて
楽しめた!