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最北に針路をとれ プロット 日本 01月01日 1900 台灣上映
北大西洋 プロット アメリカ 10月14日 1951 台灣上映
北西戦線 プロット イギリス 02月14日 1961 台灣上映
北壁に舞う プロット 日本 06月16日 1979 台灣上映
ビバリーヒルズを乗っ取れ! プロット アメリカ 03月07日 1992 台灣上映
北海の暴れ竜 プロット 日本 10月25日 1966 台灣上映
北北西に進路を取れ評論(16)
監督作品のなかではもっともつまらない作品のうちのひとつ。
監督ならではの展開がてんこ盛りだから、
そういう位置にあるのだけれど、おもしろくない。
ストーリーが冗長。
監督サスペンス特有のコミカルさやリズム感がない。
ヒッチコック監督作品なら他にもっと優秀なものがたくさんあります。
ただ初期007作品に貢献した映画、ということで見るなら、見ることもできるかも。。。
カプランという身に覚えのない人物、そのカプランを追っているというタウンゼント氏とその手下たち、命からがらに逃げ帰ったのちに再度訪れたタウンゼント家の奇妙な様子などなど、国連での殺人シーンに至るまで全てが謎で主人公のロジャーとともに観客も全容がわからない状態で進む前半と、
カプランの正体とその目的と黒幕、諸悪の根源であるヴァンダムの登場などを謎の美女イヴケンドールとロジャーのラブロマンスを絡めた展開で進んでいく後半とのバランスが絶妙な今作。
特に国連にて出会ったタウンゼント氏が前夜に出会った人物と全く違う点と健在であったタウンゼント夫人が実はすでに死去していると明かされたシーンは鳥肌がスゴかった。
複雑なストーリー展開や登場人物の立場もあって後半は少し理解が難しいが、後半のヴァンダムのアジトの展開からエンディングまでが電光石火のテンポの良さかつ意外にもハッピーエンドでかなりの傑作だと思う。
中盤の荒野での飛行機との戦闘シーンの緊張感やオークション会場でのロジャーのキレの良さなど名シーンもたくさん。
ただの普通の男のはずのロジャーソーンヒルが一流スパイも顔負けの活躍を見せるアルフレッドヒッチコックの傑作。また観たい。
FF7のウータイMAPの元ネタはこの作品なのかな?
マッチケースに書かれたメッセージ、電車の中でヒロインとすれ違う時にぶつかる、など今ではよく見る光景も『北北西に進路を取れ』が最初と言われています。
そして、あの『007 ロシアより愛をこめて』でジェームズ・ボンドがヘリコプターに襲われるという名シーンは、この作品の主演ケイリー・グラントが農薬散布機に襲われるシーンを基にしています。
このように、『北北西に進路を取れ』は後の作品たちに多大な影響を与えているのです。
全てのシーンが壮大に仕上がっていて、まさにヒッチコックの集大成とも言える作品です。