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朱雀門 プロット 日本 03月20日 1957 台灣上映
雀 プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
魂萌え! プロット 日本 01月27日 2007 台灣上映
朱と緑 プロット 日本 08月28日 1956 台灣上映
若草の萌えるころ プロット フランス 03月19日 1969 台灣上映
萌えよ!ドラゴンガールズ プロット 日本 02月05日 2005 台灣上映
萌の朱雀評論(8)
まるで一家の離散を表現するかのように、また、こうして村の過疎化が進むのかと思うと、ノスタルジックでもあり、悲しい物語でもある。工事が中断したままのトンネルと10年後に閉鎖されたトンネル。鉄道でもバスでもいいから開通すれば村も発展するのに・・・という悔しい思いも伝わってくるのです。
バスはJRの雰囲気があるけど、しっかりと「国鉄」と書いてあった。多分、大黒柱となる孝三(國村隼)も戦争経験があるのだろう。寂れゆく中にも希望はあるし、何といっても星空が綺麗だし、空気もうまい(タバコ吸ってたみたいけど)。流れゆく年月も描きながら、季節はずっと夏でした。春には桜も優雅で美しいところだと思うけど、春を描いていたら違った印象になるのでしょう。
ずっと田舎暮らしでもいい!と皆の思いは同じなのに、トンネル工事中断のために孝三の心も気落ちしたまま。やがてふらりと山を下りて行く・・・
冒頭では風にそよぐ森林の映像。『殯(もがり)の森』と一緒だ。故郷の家、家族、そして村人たちと祭りの様子。日本の原風景とも思える映像には懐かしささえ感じるのです。栄介もみちるももっと大人になれば、また戻ってきて夏のひとときを楽しむのだろう。20年後の田原家の物語も知りたいものだ。
奈良のド田舎で暮らす家族だが、みちるは栄介に、栄介は幸子に淡い恋心を抱いている。
鉄道を通す計画がなくなり、それと並行して孝三も亡くなる。
それをきっかけに、家族が離散していくという話。
極端に会話が少ないので、行間で心情や関係性を読み解かないといけない。
こういうのは食い入るように見るか、あらすじを確認してからでないとついていけない。
時々声が小さいのか聞き取れないこともあったが、あらすじ確認しといてよかった。
この映画、河瀬監督は27歳の時に撮ったらしいが、この取りようによっては重い内容をその年齢で!とびっくりした。